ご挨拶

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当院は昭和53年4月、民間病院としては日本で初めての救急病院として開業いたしました。当時は救急医療を担う病院は少なく、札幌市内や周辺部からアクセスしやすい場所として現在の場所に決定したと聞いております。当時としては珍しい集中治療室を設置し、人工透析部門、循環器・呼吸器、消化器、整形外科の体制で、札幌市だけでなく道央圏の救急医療を支えてまいりました。その後様々な変遷はありますが、医療の進歩に対応すべく診療科を増やし、地域に密着した急性期病院として、高度な医療技術の提供と人に優しい医療を目標として努力を重ねてまいりました。現在、社会医療法人として公益性の高い、安心して医療を受けられる病院造りに全職員一丸となって取り組んでおります。2019年新病院が完成し、ハード面におきましては機能的になりましたが、病院の価値は、医療技術はもちろん、スタッフの態度や振舞い方などを含めたソフト面の方が重要であると思います。医療の目標は患者さんの健康を守ることですが、救命や看取りを含め、医療行為のすべてのプロセスにおいて人間に対する尊厳が必要と考えております。AIの発達などで医療もどんどん進化していくのは自明ですが、どんなに時代の価値観が変容しても、医療を行う上で、患者さんとの信頼関係を築いていくためには人に対する"優しさ"や"尊厳"がベースであることは間違いありません。良質な医療を提供できる病院を目指し、最大限の努力を重ねていきたいと考えております。

理事長・院長 荒木英司