整形外科(膝関節専門外来)

診療内容

膝関節周囲の痛みや問題を持つ患者さまを診察し、必要な検査をしたうえで診断と情報提供を行います。そして選択肢の中からその方が望む治療方法を提供しています。手術治療に関しては、内視鏡手術(半月板縫合・靭帯再建)、関節温存手術(骨切り術)、人工関節置換術などに対応しています。

携帯電話、スマートフォンでご覧の方はこちらからどうぞ

当科の特長

整形外科は、四肢の運動器の疾患と脊椎の疾患を治療する診療科で、広い範囲の障害を扱います。しかし、医学の進歩とともに治療の内容は広く深くなり、一人の医師が整形外科の領域すべてに対応することが困難な状況となっています。整形外科の診療は今や各分野に細分化され、高い専門性を持つ医師がそれぞれの得意分野を担当することが多くなってきました。

膝関節の問題で困っている患者さまはたくさんいらっしゃいます。困っている方が多いだけに、どの整形外科医も診療の中で膝の問題で困っている方を日常的に治療しています。しかし、対象者が多く、その疾患・障害の内容もさまざまなだけに、正確な診断をして適切な治療を行うには専門的知識と経験が必要です。

しかしながら、専門性があまり極端になれば同じ部位を治療するにしても、ある治療方法のスペシャリストは、その得意な治療法ばかりを患者さまに勧めることもあります。例えば、膝の半月板損傷の治療をするにしても、ある医師は内視鏡による手術で半月板の修復を勧める一方で、別の医師は修復して治る見込みは低いから人工関節の手術をしましょうと勧めるといった具合です。しかし、患者さまが求めることは自分の膝の痛みが改善して機能が回復することであって、特定の手術を受けたいということではないでしょう。つまり、医師の役割として、患者さまの困っている状態の原因を診断し、手術以外の治療方法を含めて提供できる各種の治療方法を提示し、その利点や問題点の説明を行うことが重要です。

膝関節疾患の範囲の中で、患者さまのニーズに応じて診断と情報提供を行い、さらに選択肢の中からその方が望む治療方法を提供する場として膝関節専門外来を開設しています。

また、これまでの診療経験から、病院を受診して手術を勧められたものの、本当に手術が必要だろうかとか、別の手術方法があるのではなかろうかと悩む患者さまが多くいることを実感しています。セカンドオピニオンにも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。これは、いわゆる自由診療扱いのセカンドオピニオン外来ではなく、一般の保険診療の中で診断を行い、治療方法を提案するものです。画像データなどはコピーをお持ちいただくと、追加検査などを行わずにスムーズに診断できます。

膝関節専門外来は金曜午後に開設していますが、担当医(糸田)の一般整形外科の診療時間でも膝関節の治療を行っていますのでご利用ください。

膝関節専門外来で扱う問題は以下の項目にまとめて記載しております。詳しくは「当科であつかう各種疾患・治療法の説明」の各項目を参照してください。

当科であつかう各種疾患・治療法の説明